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このページの情報は古くなっていますので、改良のページをお読みください。

 
2005/07
マンション住まいのため、階下への振動を考えて、防振ステージを作ることにしました。 作り方はチョー簡単、材料を置いていくだけ!
V-Drumsのセッティング準備

 

とりあえず、リビングルームを片付けてと。
窓側の一角にステージを組みます。

設計図

V-Drums防振ステージのサイズは、1800mmX1400mmとしました。このサイズなら、ラックを乗せて、椅子もセッティングできます。
肝心なメインの防振材は「エコパット40W」に決定。浮き床構造にして防振をします。重低音域に強いのも決め手でした。
ECOPAT

このエコパット、もともとは防振下地材として開発されたもので、ライヴハウスやスタジオで使われています。ですから、エレドラ用というわけではなく、ドラムなど多くのアコースティック楽器にも有効です。
> 詳しくは、 エコパットのページへ

 

防振ステージ設計図

左の図面はサイズを指定して書いてもらったものです。 (ありがとうございます。)

実際は、MDFのサイズが1800mmx900mmだったので、900mmX1400mmにカットして使用しています。
私は、 単なるコンパネよりも密度が高いのでMDFにしたのですが、e-bouonさんによれば、防振性能に差は無いとの事でした。これはあくまでも私見ですが、スカスカの板だと天板自体が振動により鳴ってしまうと思うのですが。このステージは防振だけでなく、防音効果も考えています。

ドラムの防振についてネットで調べてみると、バラストマットやお風呂マットなどを利用したケースが紹介されています。バラスとマットは鉄道のレールの振動を抑えるなど、工業用として使われているそうです。構造上マットなので限界があるのではと思いました。

いろいろ悩んだのですすが、階下への振動・騒音を考えると、多少予算がかかっても安心して演奏できる環境を優先すべきと思いました。もし、苦情が来たら叩きにくくなってしまいますし、なんか住みにくくなっちゃうでしょ。苦情主も原因が分かれば、さらに気にしてしまうでしょうから、ますます気を使わなくてはなりません。他の騒音も過剰に感じてしまう。あー怖い。これだけは避けなくては!

用意するもの

ゴム・マット  
V-Drums 防振ステージ セッティング V-Drums 防振ステージ セッティング
滑り止めとフローリングを傷つけないためのマット。
1800mmx1400mm
これは、V-Drumsを買ったときにもらったもの。厚さ2mm。
楽器店でも購入可能です。
エコパット  
V-Drums 防振ステージ セッティング V-Drums 防振ステージ セッティング
これが、今回の主役、防振用の建材エコパット40W。
サイズは、900mmだが、5%UPで自由な長さにカットしてもらえます。
ゴムの四角柱のような構造。上下に板が組み込まれています。
グラスウール 天板
V-Drums 防振ステージ セッティング V-Drums 防振ステージ セッティング
防音効果を高めるために、グラスウールを使用。
天板の鳴りを抑える役目もあります。
厚さ24mmのMDF合板。ホームセンターで購入しカットしてもらいました。
塗料 カーペット
V-Drums 防振ステージ セッティング V-Drums 防振ステージ セッティング
MDFの縁を黒で塗り、美観を整えることに。 仕上げのカーペット。500mm四方の、よく事務所などに使用されているもの。

作り方

V-Drums 防振ステージ 作り方 まずは、ゴム・マットを敷く。
V-Drums 防振ステージ 作り方 その上に、設計図どおりにエコパットを置き、間にグラスウールを敷き詰める。

特に接着剤とか釘とかは必要ありません。天板の重さで十分安定します。

V-Drums 防振ステージ 作り方 壁や柱の近くは、フローリングのクッション材がなく、振動が響きやすいので、床を叩いてクッションがある位置まで離しました。
念には念を入れて・・・。
V-Drums 防振ステージ 作り方 MDFの縁を黒で塗装。
油性のペイントを使ったので、20分くらいで乾きました。

多少はみ出しても、カーペット乗せちゃうので、どんどん塗りましょう。

V-Drums 防振ステージ 作り方 天板を乗せるとグッとステージっぽくなりますね。
V-Drums 防振ステージ 作り方

最後に、カーペットを敷き詰めて完成!
(カーペットはカッターで簡単に切れます)

制作時間、およそ3時間。慣れたら1時間て感じ。
ね、簡単でしょ。

V-Drums 防振ステージ 作り方 縁の処理も黒で統一。見た目もGOODです。

完成

うおお?で、できたぁ。  
V-Drums 防振ステージ 完成 V-Drums 防振ステージ 完成
V-Drumsをセットアップすると、こんな感じです。
ドラムの黒とグレーのコントラストが気に入っています。
壁際に、ざぶとんやクッションで、簡単に防音しています。
効果はどうなのか??
   
たいこばん+自作のたいこばん  
V-Drums 防振ステージ 完成 V-Drums 防振ステージ 完成
手前がYMAHAのたいこばん、奥が自作のたいこばんもどき。あまったMDFで作ったので、安かったですよー。 たいこばんは、若干サイズが小さく、キック側に使用するとペダルがはみ出してしまうので、自作しました。700mmX700mm
   
TMC-6 DB-90
V-Drums 防振ステージ 完成 V-Drums 防振ステージ 完成
パッドの拡張には欠かせない、MIDIコンバーター。 4月下旬に発売になった、ドクター・ビートを購入。バスドラのトリガーを入力して、リズム・コーチで、揺らぎをチェックしています。
   

夜は、こんな感じ?

肝心の防振効果は?

V-Drums 防振ステージ 完成

2006/04/16改定

床への振動は減少したように思います。私の場合は、たいこばんの効果もあると思いますが。

しかし後日、部屋の改装工事があるので、階下のお宅に挨拶に行ったとき
「この間、ドンドンやっていたわね、音楽でもやっているの?」
とズバリ!
40Wでも完全に振動を止めるまでには至っていないのが事実です。作成した当初は安心していたのですが、キックの振動は予想以上に伝達しています。

現在は、
静床ライト+エコパット40S+たいこばん
という組み合わせで使っています。詳しくは改良のページをご覧ください。

   

課題

今後の課題は、防音対策でしょう。キック音、ハイハットの開閉音は手強いので、日が暮れてからの練習はどうしても気を使います。 気兼ねなく練習に集中する環境は、マンションではなかなか難しいですね。

防振ステージ製作費用(予算)

ゴムマット

X1
無料
楽器店のおまけ
エコパット 40W 12本(1セット)
¥55,440
E-BOUON
エコパットカット代 5本
¥1,155
E-BOUON
グラスウール 1式
¥7,875
E-BOUON
エコパット送料  
¥2,000
E-BOUON
MDF(天板) X2
¥9,786
東宝日曜大工センター 成城店
MDFカット代 X2
¥100
東宝日曜大工センター 成城店
MDF送料  
不明
東宝日曜大工センター 成城店
塗料、うすめ液、ハケ 1式
¥756
東宝日曜大工センター 成城店
カーペット(500x500mm) X16
¥3,756
東宝日曜大工センター 成城店
両面テープ X1
¥1,029
東宝日曜大工センター 成城店

合計  
¥81,857
(MDF送料別)

コストパフォーマンスを考える

V-Drums  

費用合計が約82,000円と手作りとはいえ、この金額は安いとは思えませんよね。

でも、一見高そうなんですが、自宅で練習する代わりに練習スタジオに入るとすると、コストはどうなるでしょう。 1回1時間¥500として計算すると、164回で¥82,000です。毎日通って半年弱でしょうか。

防振ステージは一生使えるものではありませんが、5年も使えば十分元は取れる金額じゃないかと。毎日自宅で自分の楽器で練習できるし、その分ドラムは巧くなるし、いいことずくめです。

節約コースとしては、エコパットS900 (汎用版)を使用すれば、定価@¥2,150×12本(税別)。 税込みで¥27,090なので、製作費用は約¥55,000に抑えられます。

どんな手段で防振するにせよ、毎日の練習が上達の一番の近道だということは確かですね。

 

横井ジン

22歳までプロドラマーを目指し活動するもあえなく挫折(涙) その後一転TV業界へ=アッコにおまかせ!、TVチャンピオン、進め!電波少年のディレクターを経て、2005年DRUMMER JAPAN設立。やっぱりドラムが好き!