TDW-20 Expansion Board for TD-20レビュー / 臼井かつみ #1

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ロケ本番まで、恐れ多くも臼井さんにTDW-20を封印。一切音を出さないようにお願いしました。そして2009年3月18日、初インプレッションをカメラの前で。ローランドパーカッション開発部の野村さんもお迎えして、その実力に迫ります。

臼井かつみさん、初めてのTDW-20

TDW-20の特徴のひとつとして、ダイナミクスレンジの広さがあげられる。スネア、タム、ライドなど

全ての音色で表現力が増し、音の迫力も加わった。

このダイナミクスレンジの向上は、フルショットの時に強打の音が上に伸びたとも感じられるし、弱打の時もより細やかな音に感じる。体感には個人差があると思うが、スティックコントロールに、とても素直に反応してくれるので力が入らず疲れにくいと言えるだろう。脱力を重視した奏法にもメリットがある。これは個人的にとても嬉しい進歩だ。

プレスロールもとても繊細なつながりを表現してくれるようになった。スネアはドラマーにとってこだわりがある楽器だけに、その表現力の進化は大歓迎！もちろん、タムやシンバルも表現力が強化されているから、TDW-20のコストパフォーマンスは高いと思う。

弱打から強打まで、より自然なつながり。これもまた大きな前進。さらに打点をも検知して、音量だけでなく鳴りの性質やトーンまで変えているというから驚き。ドラムの鳴り方響き方を、TD-20の発売から、さまざまな形でフィードバックを得て、さらに研究を進めた成果が結実している。