6/21-2007

シングルストロークが整ってきたら、次はシングル・パラディドルに挑戦しよう。私はこれを書きながら復習。
(もし間違っていたら、コメントつけてください。)

パラディドルとは?

  • パラは一つ打ち(シングル・ストローク)でRLもしくはLRで叩くという意味で、ディドルはRRかLLの二つ打ち(ダブル・ストローク)のことです。
  • 英訳すると、パラはparallel=平行。ディドルはdiddle=だますという意味。全部パラで打っているように見せておいて、ダブル入れてだますわけです。早いと確かにだまされるな。
  • シングル・パラディドルは、シングルなパラとディドルという意味です。なのでパラ一回+ディドルとなります。
  • 基本的にはRLRRときたらLRLLと左右対称になっています。これで1パッケージ。

シングルパラディドルの基本は4つ

シングル パラディドル

Straight Paradiddle ストレート・パラディドル

基本形がこのストレート・パラディドルです。素直にパラディドルの手順です。

Reverse Paradiddle リバース・パラディドル

リバースなので、ストレートの反対。ディドルパラになってるんですね。

Inward Paradiddle インワード・パラディドル

インワードは内部のパラディドルという意味です。手順を見ると分かりますよね。

Delayed Paradiddle ディレイド・パラディドル

ディレイドとディレイ過去形=遅れたパラディドルです。後ろにずらすして遅らせてます。

 

ストローク

譜面の音符の下に書いてある、D、U、T、書いてないけどFはストロークを意味します。スティックの往復の動きを指しています。
強弱をつけて演奏する場合は、この4つのストロークに当てはめる事が出来ます。

D ダウンストローク

基本ポジション(ヘッドから30cm?40cm位上)から振り下ろして、10cm位まで戻す動き。

  • 音は大きくなる

T タップストローク

10cm位から叩いて、また10cmまで戻す

  • 音は小さい

U アップストローク

10cm位から叩いて、基本ポジションまで上げる

  • 音は小さい

F フルストローク

基本ポジションから振り下ろして、基本ポジションに戻す動き。(今回はフルストロークは使いません)

  • 音は大きい

スティックの動きを確認

片方のスティックの動きを一筆書きのように、滑らかにつなげていくと・・・基本ポジションからスタートするとして、

  • 1打目  ダウンを叩くと、次は?
  • 2打目  タップかアップ。次は?
  • 3打目  (2打目が)タップだとタップかアップ。 (2打目が)アップだとダウンかフルストローク。
  • 4打目  ・・・・・ ・・・・・

というように、つながってくる。
ここで、もう一度上の譜面でストロークの手順を見ると、見事につながってるでしょ? で、なんでこんな事やってるかっていうのを次で解説しますね。

 

ストロークとアクセント

アクセントはその名の通り強く叩いてアクセントをつけることです。強く叩く方法は、ストロークに照らし合わせると、ダウンストロークかフルストロークです。

譜面の全てをフルストロークで叩くと、全てにアクセントがついてしまいます。もちろん、全てフォルテで演奏する場合もありますが、もうちょっと音の強弱をつけて、音楽的な表情をつけたい場合には、DTUFを駆使して演奏する事になります。

  • 上の譜面を見ると、アクセント記号があるところは、全てダウンストローク=Dになっています。

ね、アクセントが基点になってると思いませんか? そう、強く叩きたいところでダウンストロークを使うんです。

  • 手順を戻していくと、ダウンの前は必然的にアップストロークになる。だってスティックを基本ポジションまで戻さなくちゃならないから。で、その前は・・・・なんて、混乱しないでね。
  • カンタンに理解するには、オルタネート(交互に打つ)シングルストロークで、基本をタップストロークで打って、アクセントをダウンで打ってみると、ほら、ダウンの前はアップになってるでしょ? 自然に出来ます。

山背弘

プロ「に」教えるドラマー。 モーラー奏法の根本は身体操作にあると見抜き、モーラー奏法を進化させることに成功する。また世界で初めてグルーブを音楽的に解析する方法も構築し、双方を現代ドラミングとして提唱している。著作には国内初の「モーラー奏法の革新書」がある。レッスンのお問い合わせ:hiromu@drumlesson.cc