ドラムを叩き始めて、ルーディメンツの存在に出会うと、最初に取り組むのが、ほとんどの場合このシングルパラディドルであろうと思います。今までオルタネイト(左右交互ということ)の手順で叩いてきて、もっと何か工夫できないかなと感じ始めている人には最適な練習となることでしょう。

パラディドルというのは、パラ(R L)とディドル(RR LL)の2つからできています。パラというのは、いわゆるシングルストロークのことで、ディドルというのはダブルストロークのことです。
シングルパラディドルの手順というのは4種類あるのですが、初めにRRLR LLRL(ストレート・パラディドル)についてを練習しましょう。

ストレート・パラディドル

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拍のアタマがアクセントになるように、前から2番目の音符がアップストロークになるように注意して取り組んでください。 どんどんスピードがあがってくると、アップストロークとタップストロークの区別がはっきりしなくなってきます。どういうことか右(R)で説明すると、 RLRRLRLLのディドルの部分はゆっくりのスピードならば、タップストロークで叩いて、その次に出てくるRのときにアップするという形をとります。しかしスピードが上がってくるとディドルの部分からすこしずつ徐々にアップでストロークしていくということなのです。動きの形がスピードによって徐々に変化していくということを覚えておいてください。

山背弘

プロ「に」教えるドラマー。 モーラー奏法の根本は身体操作にあると見抜き、モーラー奏法を進化させることに成功する。また世界で初めてグルーブを音楽的に解析する方法も構築し、双方を現代ドラミングとして提唱している。著作には国内初の「モーラー奏法の革新書」がある。レッスンのお問い合わせ:hiromu@drumlesson.cc