2006-10-11

シングルストロークとは、基本的には左右1打ずつRLRL・・・と叩くことを言います。一つ打ちとも言われます。
真矢さんは、「僕の弟子には、1年目は徹底的に一つ打ちだけをやります。二つ打ちは2年目で。」と言うほど、ドラムの基本中の基本です。プロでさえ、一つ打ちを極めるのは難しいとされるほど、奥が深いのです。

一つ打ちがキレイにできないと、二つ打ちは形になりません。あせらずじっくり取り組みましょう。

練習メニュー

シングルストローク

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左右交互に一打ずつ32分音符で叩きます。テンポはBPM60くらいからゆっくりとやりましょう。カウントしながら、綺麗な音で確実に出来るテンポまで落としてください。

PLAY BPM30  PLAY BPM60   PLAY BPM90   PLAY BPM120

32分音符だと、楽譜の見た目が難しそうですよね。ところがAを左右に分解してみると、16分を左右交互に入れているだけなのです。これなら、超人的なことを要求されているわけでは無いと思いませんか?辛抱強く毎日練習すれば、必ずスピードは上がりますので、決して焦らずに進みましょう。

 

練習方法のひとつで、左右同時に叩きます。これが出来れば、Bの要領で倍のスピードになるわけです。左右のリバウンドの感覚や、腕の動きを確認するにもいい練習だと思います。

利き腕の逆を鍛えてバランスをとるエクササイズです。この譜面では、16分1小節分で終わっていますが、数ヶ月して慣れてきたら、2小節、3小節と増やしていってもいいですね。最後は片手ロールにも通じる道です。

テンポアップの大きな壁

フォーラムでも話題になっていますが、スピードアップには大きな壁が二つあるそうです。32分音符で、1つ目はBPM100あたり、2つ目は138あたりです。私は未熟なので、現時点でBPM80あたりにいるのですが、想像を超えているので明確な乗り越え方はお伝えできません。いつのひかその壁を越えたときに、ご報告しますね。(いつになることやら・・・)

アランドーソンのメソッドによれば、ゆっくりなテンポほど力を入れ(力むということではなく)、速くなるほど力を抜いていくのが正しいそうです。
普通は、スピードを上げていくと、だんだん力が入ってきて腕がガチガチになりますね。こうなると腕が痛くてスピードがあがりません。力んでいては持続しない事もあります。そこを逆に力を抜いていくのですね。肩から指先までリラックスして、どこも痛くならないようにするのが理想です。どこか痛くなれば、そこが力んでいる証拠です。
理屈は分るのですが、やってみると、力の抜き加減がとても難し?。(涙

で、やっぱりどう考えても、左手(利き腕と反対)の16分スピード=両手32分のスピードなんだなと。右手スタートだと多少は左も引っ張られる感じはしますが、コントロールは効きそうにありません。私はDのメニューを左手のみとか、アクセントを入れて練習しています

 

山背弘

プロ「に」教えるドラマー。 モーラー奏法の根本は身体操作にあると見抜き、モーラー奏法を進化させることに成功する。また世界で初めてグルーブを音楽的に解析する方法も構築し、双方を現代ドラミングとして提唱している。著作には国内初の「モーラー奏法の革新書」がある。レッスンのお問い合わせ:hiromu@drumlesson.cc